ma2.electronのブログ

電子回路とかアマチュア無線機の修理とか

BOEING100(改造済み) その2

よくできてるなぁと感心する基板。

 

 

とりあえず動かしてみて気づいたこと。

 RFゲインを回すと、発振してるのかぴーぎゃー音が少し出る。

 送信すると頭の2秒間が無変調になる。

 

まずは、無変調の対策。

オシロでVCOへ行く音声信号を見てみると、送信直後から2秒ほど音声信号が出ておらず、じわじわと信号レベルが上がる。

ICのDATAシートを眺めるが、見た感じではデータシートのサンプル回路に似ているみたいで、6番ピンなどの電圧をオシロで見ると、送信直後からじわじわと電圧が上がる様子が分かった、Vccの5番ピンは5V弱が送信と同時にかかってる。

TA7061AP datasheet

5Vは無線機本体のTX8Vを470Ωの抵抗1本で電圧を下げてるだけ。

外部からICへ直接5Vを加えてみたが、5VをOFF→ONする度に2秒間の無変調が再現する。

 

改造した人は、受信時にマイクラインからのVCOへ行く信号をカットするためにTX8Vラインから電源を貰うようにしているみたいだが、FCC-CB機はTX/RXをPTTで切り替えと同時にマイク内部で音声出力も切っているので、ここの部分を常に5Vがかかるように変更した。

5Vは13.8V系から78L05で作ることにし、FCC-CB用のマイクをつながないと受信音が出ないので、この対応に内部にマイクのPTTスイッチでリレーを動かし、RX時にマイクの信号もカットするように変更した。

リレー追加

 

これで送信直後の無変調は解決。

受信感度を見るためにSGを引っ張り出してみたが、やや受信感度が悪い。

RXのRF AMPに2sc460Bが使われていたので、これを2sc1675Kに交換。

受信調整を行い追加された検波回路のコイルもいじってみたところ、3dBくらい感度は上がったが、耳感で-120dBmが限界っぽい。

 

スプリアスは別の日に測定しよう。

 

uPD454Dで検索すると、個人ブログが見つかった。

www.st.rim.or.jp

改造方法なんかは書かれてないけど、この人が改造した無線機なんだろうか?。

obrien21c.blog.fc2.com

リンク先の写真、New Formac88は今回のBOEING100と同じサイバネットの基板。

FormacシリーズにもFMが乗ったサイバネット機があったはず。

この頃のサイバネット社のCB機は色々あるけど、中身はほぼ同じ。

ma2electron.hatenadiary.jp

BOEING100(改造済み) その1

ヤフオクで落札。

いつものPLL N値改造で28MHz AM機にして、今回はフローティング変調化しようかと目論んだ。

 

受け取って電源を入れてみると電源が落ちた。

付属の電源コードがコネクタ根元で断線した上にショート。

手持ちの電源コードで電源を入れダミーロードをつなぎFCC4ch送信、受信はIC-706mk2GS。

パワーは出てそうだけどIC-706mk2Gからは音が出ない。

周波数カウンターを出して周波数を見ると29MHzで送信している。

カウンターの周波数にIC-706mk2GSを合わせると受信はするが無変調?。

何度か送信しているうちに歪んだ音がIC-706mk2GSから聞こえ始めた。

あー、不動機掴まされたかなぁと思いながら、CHセレクタを回すと90ch台の表示とか00chの表示をする。

BOEING100

 

99ch

FCC 40ch+2階40chで80chの違法機なのに?。

もしやと思い周波数カウンターとIC-706mk2GSを見ながらCHセレクターを回して気付いた、表示と周波数がぴったり合ってる29MHz機になってる。

IC-706mk2GSのモードをFMにすると、送信直後の2秒ほどが無変調だがFMでちゃんと変調がかかり、IC-706mk2GSでFM送信すると復調してる。

 

で、ふたを開けてみた。

スピーカーが大型なものに交換されてた

スピーカーがユニデンのMC-5000とかペガサス3で使うような大きなものに替わっていた。

 

 

内部の様子

蛇の目基板で組まれた回路と白いIC。

FM検波回路とマイクアンプ

 

uPD454D

変調トランスは撤去されてジャンパー線で接続

 

PLL ICのN入力部分をパターンカットして、CHセレクターからの信号をuPD454Dへ入れて、uPD454DからPLL ICへPLL N出力。

基板裏面

なんかものすごいものを手に入れたなぁと感心。

 

A/F計(PLX)入れ替え

燃調マップがきちんと作れないまま、軽負荷な2000回転くらいまではA/F値を見ながら、3000回転くらいからは目標A/F値を12とか11というターボ車ですか?というくらいの設定で学習させ、排気温度を気にしながら燃調マップをいじる通勤。

A/F計のセンサーが壊れかけてるか、システム自体が壊れ始めているかと感じ始め、センサーを探し始めるが、PLXの国内代理店へ問い合わせてもらったら、現行のPLX用のセンサーしか補修パーツが無いとの回答。

ネットを調べるとLSU4.2 LSU4.9の2種類あり、DM-6がつながるPLXが出始めた頃のものはLSU4.2っぽい。

minkara.carview.co.jp

kousukeno.seesaa.net

センサーのコネクター形状で判断はできるそうだが、実車を覗いてみるとコネクターのあたりはエンジンルーム上からは見えず。

LSU4.2 17014でオークションも含めて実売価格が1万円ちょっと。

ネクターの形状が確認できないので買って違ったときのことやら、PLX本体のDM-6への通信兼電源端子も接触不良気味だったりするので、出費は痛いが新調することに。

 

A/FセンサーとセンサーからPLX本体のケーブルは新旧PLXでは互換性がないが、電源ケーブル、A/F出力電圧ケーブル、DM-6への通信兼電源ケーブルはそのまま使える。

下は現行型のPLXに使われているA/Fセンサーの写真。

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現行型のPLXに使われているA/Fセンサーのコネクタ

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LSU4.9

 

交換作業中。

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新旧PLX

通信ケーブルが水色なのは、取り付け位置の問題などで通信プラグに力がかかってしまい接触不良気味になり、代用で100均で売っていたヘッドホン(ステレオ)延長ケーブルで代用したため。

PLXに繋がっている一番上のケーブルがセンサーからのケーブル、これ以外は旧型で使っていた配線をそのまま使用。

青色の箱はFreedom Computer。

DM-6もセットでついてきたが、DM-6は2年ほど前に表示が暗くなって見えなくなり、単体で新品と交換していたのでそのまま使うことに。

 

A/F値表示は正常になったようで、軽負荷域は予定より薄く高負荷域は予想以上に濃い燃調になっていた。

 

新PLXにに機能が追加されていて、DM-6の操作で現在の電源電圧、A/Fセンサーのレスポンス評価、A/Fセンサーの劣化具合の目安が分かるようになっていた。

 

A/Fセンサーを入れ替えるためにリフトアップしてもらったら、運転席側のドライブシャフトブーツ(ミッション側)が切れてグリスをぶち撒いていた・・・。

 

IC-2310 U→VHF切り替え時の受信ノイズ

車に積んでV/UHFごちゃ混ぜのメモリースキャンをしていたら、VHF側に切り替わりBUSY状態になった時に、ガサ音が出るのに気づいた。

自宅で調べると、バンド切り替えを押してUHFからVHFに切り替わって0.5秒くらいのタイミングでノイズが出でBUSY LEDが一瞬消える。

ただ、V→U→Vと短い時間で切り替えるとノイズは聞こえない。

回路図を見てVCOへ行く8V をオシロで観るが揺れている様子はない。

VHF VCOとVCO後段のバッファへの8Vラインも電圧の揺れはなさそう。

電解コンをいくつか交換してみたが変化なし。

 

いつぞのIC-901みたいに、シフトレジスターに使っているuPD4094D(NEC)が関わっていて気になるが、基板裏側のシールド板の下に居て様子が見えないのと、このICからの出力をデジトラで受けてVCOへの8Vを出しているので、ここの不良は無さそうな気もする。

 

今日は時間切れ。

 

IBM ThinkPad X40 バッテリー修理(危険ですので自己責任で) その2

昨日、内部バッテリーを交換してみたIBM X40用バッテリーパック。

 

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ダメ元でPCに繋いで充電状態にしてみたが、バッテリー異常のLED点滅のまま一晩。

やっぱり充電はされてなかった。

 

もう一度殻を開けて電圧を見ると、プラス端子側から数えて3個めのセルの電圧が低い(3個は4.1V付近だが1個だけ3.7V)。

殻割りした元の電池も同じような症状で電池NGと判断して新品の電池を手配したが、ひょっとして制御基板がダメなんかな?。

 

制御基板にはこのICが乗ってた。

https://www.ti.com/lit/ds/symlink/bq29312.pdf

 

充電は直列で行っているみたいで、各セルの電圧はモニターしてるだけっぽい。

試しに、ダメだったパックから外した1セルと、新しく組み込んだが電圧が上がらないものを入れ替えてみたところ、充電異常にならず充電開始している。

 

新しく買った電池4本のうち1本だけ、タブをちぎってしまいはんだ付けしたセルがダメになっていたようだ。

現状で確認してOKなら、新たに購入して付け替えるしかなさそう。

 

IC-2330 アンテナ端子ケーブル断線 修理

車通勤時に暇つぶしに無線機を積むようになり、あまり大きくないものを気分次第で無線機を選んで助手席に転がし、メモリースキャンしながらVHF国際マリンやらアマチュアバンドのよく人が居る周波数を聴いたりしている。

大きさで選ぶとハンディー機だが、運転中に操作するのには不向き。

 

手持ちは

モービル機では

 145MHzシングルバンドでは

  マランツC1100

  ICOM IC-228

  KENWOOD TR-751

 デュアルバンド

  IC-2310

  IC-2320DH

  IC-2330

  IC-2400D

 

助手席に置いて使うので、無線機底面にスピーカーがある古めのものは聞こえにくいので、IC-2320DHかIC-2330となる。

IC-2310はV/Uごちゃまぜのメモリーチャンネルをそのままスキャンできるが、スピーカーが下側にあるのと、やや重たいので敬遠しがちだが、古いICOMのマイクにスピーカー内蔵のものがあり、古いアイコム機の一部はマイク端子にスピーカー出力があり、これが使えるが、音が悪いので本体スピーカーと併用して聞く感じ。

IC-2400Dはデュープレクサーも持っていかなければいけないので、持ち出すには気が引ける。

スキャン機能を考えると、バンド切り替えをして使うコンセプトなのか、IC-2320DHはV/Uごちゃまぜのスキャンができないので、IC-2330の使用頻度が高い。

 

IC-2330は再開局したその年のハムフェアで5000円で買った。

アンテナ端子のMコネクター根元付近が断線気味で、コネクターを交換して使っていた。

 

先日、いつものように車の助手席に置いて聞きながら走ると、ガサガサノイズが出るので触ると、アンテナ端子ケーブルの根本がグラグラしている。

 

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シールド線が完全に切れている

部品取りで持っていたIC-228のアンテナケーブルを使おうと引っ張り出した

手に持っているのがIC-2330のケーブル、下がIC-228。

太さが違う上に末端処理の仕方が違うので部品取りに使えない。

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ケーブル末端処理が違う

 

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IC-2330のケーブルとシャーシ

シャーシを削るのは無理ではないが嫌すぎなので、IC-2330のアンテナケーブルを切って直付でもいいかと、ついでなので金具をばらしてみる。

 

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六角レンチを差し込んで、金槌で叩いてスリーブを抜く

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スリーブ無しでなんとかなりそう

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スリーブは使えないので外したまま

押し込めるところまでケーブルを押し込む。

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ケーブルを押し込む

仮組してみる

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はんだ付け処理前に、末端処理長さを決める

網線のカットや芯線の長さも決めてカットしておく。

 

はんだ付け前に本体へ固定。

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金具をネジ止めする。 ペンチなどで金具を潰して抜け止め処理。

はんだ付け

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はんだ付け

 

IBM ThinkPad X40 バッテリー修理(危険ですので自己責任で)

通勤先変更(いわゆる転勤)で、レビンで通勤となり燃調マップに不安があり、排気温度計とA/F計、自作のフリーダムモニターを見ながら通勤する日々。

通勤時にノートPCを持ち込み、帰宅前(職場の駐車場)帰宅途中のコンビニ駐車場や有料道路のPA、帰宅後(契約駐車場)と、マップなどを書き換えては確認。

恐ろしい勢いでガソリンが減っている。

 

このノートPCは、お世話になっている方が使わないからいらないと、私にくれた富士通のLifeBook MH20/CというWindows7 Starter機。

使い勝手が悪かったので、Windows7Pro(32bit)に変えて、USB->232Cケーブルでフリーダムへ接続して使っており、起動が遅いのと画面が小さいくらいで、電池もそこそこ持つのだが、やはり232C端子を持つPCに比べると安定度が悪い。

 

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ドッキングベイ付き IBM X41はあるが予備も欲しいなと思っていた時に、ジャンクでX40を複数台出品している人が居たのでそのうちの1台を落札、死にかけの大容量バッテリーもついていた。

このバッテリーが完全にダメで充電もできない。

試しに殻割りしてみようと試してみた。

 

以上、長い前フリ。

 

 

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殻割りした

大容量バッテリーも2種類あるみたいで、18650電池と平型が乗ったものと、今回割ったような18650電池のみがある。

精密ドライバーで18650電池側のケース隙間に差し込んでこじると開くので、ゆっくりもう1本ドライバーを差し込んで上下ケースを外していばいいが、写真に収められず文章でも難しいので、現物でご確認を。

 

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フレキの先にサーミスタ(温度センサ)

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ケース補強部品は置いてあるだけ

もう1種類の大容量電池パックは、この補強部品の所に平型バッテリーがあるみたい。

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電池はここで購入。

store.shopping.yahoo.co.jp

 

交換電池が届いた

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タブ付き電池。2本ずつパックされてた。

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極性の再確認

タブ同士をはんだ付けする前に、電池同士の位置決めも兼ねて、紙テープなどで電池同士を巻いて固定しておいたほうが楽。

タブは電池に沿わせてテープで巻くので、タブと電池本体の間にもテープを貼っておいたほうが良さそう。

一度仮組して、温度センサーも貼り付けておく。

 

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タブ同士ではんだ付け。 

 

電池と制御基板をケースへ収めて、ケースをはめ込んでいくと完成。

多少ケースが浮いたりするが、PCへ装着できればOKだし、ケース内に小さな爪が複数あるので簡単には外れないが、分解時に爪が割れて外れたりしているはずなので、不安であればテープで補強。

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組み上げ

PCに装着して充電開始。

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ずっと2%から進まなかったバッテリーが充電できるようになった。

 

完全に充電できるかはこれから確認。

 

 

追記

30分経ったが、途中でバッテリー異常検出されたようで、バッテリーは充電されなかった・・・・・・。