ma2.electronのブログ

電子回路とかアマチュア無線機の修理とか

Freedom ECUセッティングで

転勤になり車通勤へ。

ご老体のレビンに頑張ってもらうことになった。

エンジンを積み替えてボチボチとマップ変更はしていたが、街乗りしかしないので3000回転+アルファくらいまでのマップしかできてなくて、高負荷の部分は燃調がやたら濃いままになっていたのが気になり、普段は使わない有料道路でチェックする。

 

4000超えたあたりから濃いのは良いが、全開でフル加速するとなぜかA/Fが薄くなり、排気温度も820℃を超えようとしていく。

都度マップをいじるが改善せず、お世話になっているレース屋さんへ相談。

ログのグラフやマップを見るがマップデータは特に変ではなさそう。

 

じゃ、試しにということで、Freedomをリセット(初期化)してみようとなったが、初期化をAタイプ(カム256未満)からBタイプ(ハイカム)で行った。

初期化後エンジン始動すると普通に始動して、アイドルも安定。

初期化前では不安定でアイドリング950回転だったのが、純正ECU並に800回転で安定。

エンジン本体は、面研+薄いガスケットでハイコンプ+ポート修正くらいの仕様。

 

 

A/F計使用の設定、A/Fマップの転送、アイドリング関係の設定とFC-03K 4AG5バルブ用固有の問題らしい、充電電流でのアイドルアップ不具合のおまじないを済ませて、レース屋さんの近くを一周。

なんかものすごく安定してる。

A/FマップはFCSS付属のMIXCONT.FCPをそのまま使った方がいいとは言われたが、3500~4500回転付近の排気温度が上がりすぎるので、この辺りを少しずついじって学習。

下道で1500~2000回転付近の低負荷で吸気圧が下がる(550->400 mmHgあたり)とガクガクと回転が不安定になるので、この辺のA/F値と燃料マップをいじって増量。

しばらく様子見。

 

※追記

アクセル開度によってギクシャクすることに気づいた。 

アイドリング判定のアクセル開度値あたりでギクシャクすることに気づき、設置を見てみると設定値に問題があることが判った。

IC-3J 受信しない

ヤフオクで発見。

ものすごくマイナーな機種で、何台売れたんだろう?ってくらい見かけない。

マランツかどこかが出したQRPハンディーに対抗して発売したんじゃなかったかと思う。

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IC-3J 修理完了した状態

 

ヤフオクでは送信OKだが受信ができないとのこと。

実はIC-3Jは昔から持っていて、20数年放置したものを修理したが、AFアンプの電解コンが液漏れして音が出なくなっていたので、この個体もそうかなと受け取って電池を入れてみると、SQLボタンONでノイズは出てる。

あれ?動くやん、と送信してみるとモニターのIC-W2から音が聞こえる。

IC-W2から送信した電波は受信して音は出たが一瞬だけ、その後は、Sメーターは2ドットくらい振れてSQLは開くが音が出ない。

 

とりあえず分解。

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隠しネジは無いので、見えるネジ5本を外すとケースが開く

持っているIC-3Jはロジック基板側にある電解コン3個交換でOKだったが、これはどうかと見てみると液漏れは無い。

SQLノイズはうるさいくらい出ているので、AFアンプ回りの電解コンはOK。

 

RF基板に何かありそうな気がするので、SGでIF周波数(取説の35.8MHz)を入れてみるが受信する様子はない、455kHzを入れると音が出たので検波ICは大丈夫っぽいと仮定。

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RF基板を裏返してチェック

ネットに回路図やブロック図調整方法は出ていないみたいで、色々あってこの機種の資料の一部を持っていたので調べてみると、2nd IF用の局発が止まってそうな気がする。

オシロスコープを出して水晶の足をチェックするが波形無し。

水晶ダメなんかなと思いながら、試しにはんだのやり直しをしてみると受信し始めた。

 

調整内容はおおよその内容であり、メーカーの調整内容とは違うことと、恐らくこの辺りでは?というレベルなので参考程度として欲しい。

 

PLL電圧は433.000MHzで1.6VくらいにVCOのトリマーを回す

周波数調整は送信させて周波数カウンターを見ながら433.000MHzへ

 

この機種は受信部の調整はSQL調整とSメーターしか無い

無信号時にスケルチが閉じる位置より少し深めにセット

Sメーターは-107dBmで「S5」

SINAD計測できる環境であれば、12dB SINADでSG出力は-120dBm近く

 

パワーはHighで0.5Wセット

パワーが少ない時はトリマーコンデンサ2か所を回してピークとパワーバランス調整

変調はマイクコネクターから1kHz 25mV(rms)を加えた状態で4.8kHz

 

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1st IFは35.765MHzあたりなんだろうか? SGで-20dBmくらい入れてみるとこの周波数で受信する。

 

IC-R1 受信時にガサガサ音が出る

修理したり内蔵電池を載せ替えしたりしたIC-R1(2台目)は、私の部屋でラジオとして活用中。

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もう一台持っていて、バラバラにしたジャンク機も1台ある。

思い入れがあるというわけではないが、性能がすこぶる良いとか、電池の持ちもあまりよくなくて、もう一台持っている液漏れ修理したが、電池端子とメイン基板の接触が悪くて電源が落ちてしまうIC-R2の方が性能としては良いと思う。

 

で、このIC-R1でラジオを聴いていると、ガサガサとノイズが出はじめた。

最初は、DCプラグの接触が悪くなってきたのかと、少量の接点復活剤とパーツクリーナーで洗浄したり、DCプラグを交換したりしてみたが改善しない。

そんなことをしていると、電池パックも内蔵電池もDCプラグからも使えない、厳密にはどの電源系統からもバッテリーマークが出て、表示は出るが音すら出ない状態に陥った。

DCプラグのGND側のバネの接触とかはんだ割れを疑ったがどうもそうではなさそう。

電池端子の電池パック接続をチェックするバネの端子が変形していたIC-R1なので、この辺りもチェックしてみたがここが原因でもなさそう。

 

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分解中

 

REG基板の電解コンの容量抜けかもと思い、REG基板を見てみるとなんか焦げた感じがする。

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コレクター端子(真ん中)付近が焦げてる?

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REG基板回路

+5Sラインは、マイコンからの信号でON/OFFされており、パワーセーブ機能の大元であり、各基板の回路動作用の5Vの供給元。


外した2SB798DKの裏側の色が変。

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変色している。 はんだもきちんと回ってない感じ。

手持ちにあるトランジスタなので交換してみると、ガサガサ音も出ずきちんと動作を始めた。

 

IC-R1に限らず、この頃のシリーズであるバッテリー内蔵のIC-2ST/3STは、分解して作業しているうちに電池端子基板(PRT基板)の配線が切れて、元々どこにいたのか分からなくなることが多いので、この辺りの写真を撮ってから作業をすることをお勧めする。

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参考に

2SB798DKはまだ入手可能と思うが、2SA1213Yもそのまま置き換えて使えることがある。

マルツパーツに在庫している。

 

REG基板などの小型の電解コンはELNA製の高さ7mm電解コン”RC2”シリーズ。

https://www.elna.co.jp/capacitor/alumi/catalog/pdf/rc2_j_p103.pdf

 

National RC-206(修理写真無し)

母親の枕元ラジオを探していたら、ヤフオクでナショナルのRC-206という、蛍光表示管の時計付きAM/FMラジオを見つけて落札。

 

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写真はメルカリから借用してます

 

手元に届いたが、バリコンが内部ショートしているようで、周波数を変えるとガリガリ/バリバリノイズが出る。

高い方の周波数では動作しており、地元の民放AMはOKで低い周波数のNHK-AMはダメ。

FMはNHK-FMと補完放送の90MHz付近の民放がOKで、低い周波数のコミュニティーFMJFN系列は受信できない。

出品者はラジオが鳴ることを確認して出品しているので、間違いではないんだけどなぁ.......。

 

分解し始めると、ケースのプラスチックが硬化しており、時計のバックアップ電池蓋が割れる割れるw。

 

前面パネルの機能切り替えスイッチも、スイッチ本体のプラ部品が割れてスイッチがスムーズに動かない。

 

機構部品もギアーとかなんてTS-700とか古めの無線機くらいしか触ることが無いので、分解してみるとポロリと机の下に落ちてたりしてびっくりする。

 

バリコンは容量不明の4連ポリバリコンで回転角が90度、容量が比例するもの反比例なものとか種類も幾つかあり、使えそうなポリバリコンの選定ができず修理は諦めた。

 

結局、もう一台同じラジオを落札することに。

 

内蔵スピーカーが大きくて、やわらかい音で聴きやすいラジオ。

FMのトラッキングがズレているのか、最初の修理を諦めたRC-206よりは感度が悪いような感じがするが家の環境では大丈夫そう。

蛍光表示管なので寝ているときに時計も見やすい(使わないけど日付表示も可能)。

時計は50/60Hz切り替えがあることから、商用電源の周波数を基準として動作しているので大きくズレることも無く、バックアップ用に006P電池を使うので停電時も大丈夫、006P電池は本体ケースの底面にあり、仮に液漏れしてもラジオ本体が壊れにくい仕組みで感心した。

 

このラジオ用のテクニカルマニュアルをお持ちの方がネットに表紙を公開されていたが、バリコンの仕様とかも書いてあるんだろうか?

品番が判明しても、バリコンの仕様書はネットには落ちてなさそう。

 

 

President Andrew.J (CB機 80ch FM付)その2 スプリアス測定

スペアナでスプリアス確認。

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ダメだこりゃ

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上の写真は調整前の29.3MHz付近でのスプリアス。

Mixerのフィルターを再調整してみたが、28MHz AMの下の方(28.2MHzあたり)や29.3MHzあたりの近接スプリアスがひどい。

中間の28.5MHzあたりは問題なし。

バンドエッジでVCOの波形が崩れていそうな予感。

 

 

MECTRON ME-400

MECTRON ME-400

 

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フリマで動作未確認品をゲット。

 

修理中の写真は無し(すみません)。

受け取ると動いてない。

PLLが止まっている。

なぜか、ファイナルトランジスタにDC30Vがかかっている(テスターで測定)。

あまりにも怪しい動きでオシロスコープで観てもDC32Vくらいが掛かってる。

念の為ファイナルトランジスタの足を浮かせてみると13.8V。

良く分からないがそのまま他の調査を進める。

 

PLLユニットを一旦外してメイン基板の裏側へ仮付けして調査。

10.24MHzの発振停止、PLLユニット内の5V(実測6.5V)は出ている。

PLL-ICへNは変化して設定できてるが、VCOも止まってるみたい。

 

PLLユニット内のパラフィンを溶かしながら除去していくうちに10.24MHzが発振を始めVCOもフリーランで発振し始めた。

VCOコイルのパラフィンを除去してコアを回すとロックがかかり始めたので、おおよその電圧で調整、f調整してPLLユニットを一旦外して正規の位置へ取付るべく組み立てし直す。

 

ファイナルトランジスタの足をはんだ付けしてパワー測定で3Wくらい。

再調整して5W近く出たがスペアナで見ると-50dBくらいの2逓倍が出ていたので、調整して-60dBくらいへ抑え込むと4Wくらいへ下がった。

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スプリアス-60dBくらい

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パワー4W (AVG)

一通り修理調整が終わり色々見ていくと、送信の変調が浅い。

回路図を見るとD13/D14が変調リミッタ用の検出ダイオード

 

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D14カット

変調度アップ。

C40取り外しでもOK。

 

 

28MHzへの改造はこちら

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