ma2.electronのブログ

電子回路とかアマチュア無線機の修理とか

TR-50 修理

知人からの依頼。

受信しない、音が出ない、Sメーターは振れている、送信はOK。

 

表示が薄いけど、今回は手を付けない

 

サービスマニュアルは海外サイトから入手。

音が出ないのは受信音だけでなく、キー操作のビープ音も聞こえない。

アンプIC死んでるのかと思ったが、VR最大でホワイトノイズが聞こえるのでその可能性は低そう。

オシロで波形を追う、

VR関連のコネクター

BZ端子にビープ信号は来ているが基板の半固定を通ってR95の先で波形が見えない。

VR不良を疑ってハーネスからVRラインを抜いて波形を見てもビープ音の波形がない。

 

アンプの入力

部品を外して波形を追っていくと、Q19の1ピンがアースに落ちてるように見えたのでQ19を外してみるが変化なし。

C129がショートモードと判明。

よく見たらフィルムコンデンサの頭が溶けていた

 

ジャンク機から近い容量のコンデンサを外して取り付け、ビープ音がスピーカーから出てきた。

 

でも、受信音が出ない。

SQLVR位置に関係なくBusyになってるが音は出てこない。

MC3359P

MC3359Pからオーディオ信号が出てこない。

SGの信号はIF段まで来ていてSメーターは動作している、

NJM3359Pを持ってきてもらい交換するも変化なし。

455kHzフィルターかダメなのかな?とフィルター外してセラミックコンデンサーでバイパスしても何も聞こえない。

クアドラチャ周りでは?と助言もあり、C48/C49を外してチェッカーへ

ダイオード

セラミックコンデンサダイオード?。

2個同時に外してどっちがどっちか分からないが、もう1個は正常だった。

 

手持ちの積層セラミックに交換してやっと音が出た。

 

1260MHzまで周波数が上がるとSGの周波数ずれがひどくなるので、調整は追い込まずずれを残したまま。

IFのコアが割れていたし。

 

スプリアスが1300MHzに近づくほどひどく見えるけど、アッテネーターのF特で荒れてるのかこんなものか不明。