久しぶりの違法CB機。
1000円で落札。
電源コードをつないて電源ONにすると電源がショート保護で停止。
開けた感じでは24Vをぶち込んだ感じではなさそうで、電源の逆接をして保護ダイオードを飛ばしている様子。
この機種はPBTM105AOXだが、回路図はPTBM106AOXとほぼ同じなので、この投稿には"Hygain 2706"の回路図を参照してる。
D14が保護ダイオード。 外してみたらショートモードで壊れていた。
手持ちの整流ダイオードを取り付けたら電源がすんなりとON。
音は出てるけど小さく受信も送信もできてない。
PLLのロック電圧を見ると5.5V(赤丸の所)
VCOのコアを回すと電圧は変化するけど、0Vか5V、時々2.2Vくらいになるけど、電圧がフラフラしている。
このサイバネット系のCB機には珍しく、VCOのバリキャップ・ダイオード付近にパラフィン処理されていたので、ここを剥がしてみるとTPの電圧が安定してきたので、周波数の低い方で3Vくらいにしてみると、送信させるとRFメーターは振れ始めたがしばらくするとパワー出ずになる。
コイル類を回してパワーが出はじめたが時間とともにパワー出ずになる。
ファイナル段やドライバー段のコレクター電圧を見ると-0.7V。
変調トランスまでは13V来ていて、赤丸のダイオードの所で電圧が消えているので、ここのダイオードも交換。
ばっちりパワーが出はじめた。
受信調整をしてみると、なんか感度が悪い。
振動で大きく感度が変わるので、基板を叩きながら場所を探ると、455kHzのフィルター付近を押さえると受信感度が良くなるので、この付近を中心に再はんだ処理すると感度も安定。
マイクコネクターをDIN5ピンから丸コネ4ピン(NASA配列)へ変更し、マイクが無くても受信ができるようにリレー追加。
夜勤明けの寝る前の2時間くらいで処理していたので修理に二日ほど費やしたが、パワー計とテスターしか測定機器を使わずに修理完了。
あとは、水晶(21.05MHz)交換で28MHz化するか、PLLのN変更で28MHz化するか。
パワーコントロール用のパワートランジスタ突っ込んで、エセ・フローティング変調化しても面白い。