ヤフオクで発見。
ものすごくマイナーな機種で、何台売れたんだろう?ってくらい見かけない。
マランツかどこかが出したQRPハンディーに対抗して発売したんじゃなかったかと思う。
ヤフオクでは送信OKだが受信ができないとのこと。
実はIC-3Jは昔から持っていて、20数年放置したものを修理したが、AFアンプの電解コンが液漏れして音が出なくなっていたので、この個体もそうかなと受け取って電池を入れてみると、SQLボタンONでノイズは出てる。
あれ?動くやん、と送信してみるとモニターのIC-W2から音が聞こえる。
IC-W2から送信した電波は受信して音は出たが一瞬だけ、その後は、Sメーターは2ドットくらい振れてSQLは開くが音が出ない。
とりあえず分解。
持っているIC-3Jはロジック基板側にある電解コン3個交換でOKだったが、これはどうかと見てみると液漏れは無い。
SQLノイズはうるさいくらい出ているので、AFアンプ回りの電解コンはOK。
RF基板に何かありそうな気がするので、SGでIF周波数(取説の35.8MHz)を入れてみるが受信する様子はない、455kHzを入れると音が出たので検波ICは大丈夫っぽいと仮定。
ネットに回路図やブロック図調整方法は出ていないみたいで、色々あってこの機種の資料の一部を持っていたので調べてみると、2nd IF用の局発が止まってそうな気がする。
オシロスコープを出して水晶の足をチェックするが波形無し。
水晶ダメなんかなと思いながら、試しにはんだのやり直しをしてみると受信し始めた。
調整内容はおおよその内容であり、メーカーの調整内容とは違うことと、恐らくこの辺りでは?というレベルなので参考程度として欲しい。
PLL電圧は433.000MHzで1.6VくらいにVCOのトリマーを回す
周波数調整は送信させて周波数カウンターを見ながら433.000MHzへ
この機種は受信部の調整はSQL調整とSメーターしか無い
無信号時にスケルチが閉じる位置より少し深めにセット
Sメーターは-107dBmで「S5」
SINAD計測できる環境であれば、12dB SINADでSG出力は-120dBm近く
パワーはHighで0.5Wセット
パワーが少ない時はトリマーコンデンサ2か所を回してピークとパワーバランス調整
変調はマイクコネクターから1kHz 25mV(rms)を加えた状態で4.8kHz
1st IFは35.765MHzあたりなんだろうか? SGで-20dBmくらい入れてみるとこの周波数で受信する。