修理したり内蔵電池を載せ替えしたりしたIC-R1(2台目)は、私の部屋でラジオとして活用中。
もう一台持っていて、バラバラにしたジャンク機も1台ある。
思い入れがあるというわけではないが、性能がすこぶる良いとか、電池の持ちもあまりよくなくて、もう一台持っている液漏れ修理したが、電池端子とメイン基板の接触が悪くて電源が落ちてしまうIC-R2の方が性能としては良いと思う。
で、このIC-R1でラジオを聴いていると、ガサガサとノイズが出はじめた。
最初は、DCプラグの接触が悪くなってきたのかと、少量の接点復活剤とパーツクリーナーで洗浄したり、DCプラグを交換したりしてみたが改善しない。
そんなことをしていると、電池パックも内蔵電池もDCプラグからも使えない、厳密にはどの電源系統からもバッテリーマークが出て、表示は出るが音すら出ない状態に陥った。
DCプラグのGND側のバネの接触とかはんだ割れを疑ったがどうもそうではなさそう。
電池端子の電池パック接続をチェックするバネの端子が変形していたIC-R1なので、この辺りもチェックしてみたがここが原因でもなさそう。
REG基板の電解コンの容量抜けかもと思い、REG基板を見てみるとなんか焦げた感じがする。
+5Sラインは、マイコンからの信号でON/OFFされており、パワーセーブ機能の大元であり、各基板の回路動作用の5Vの供給元。
外した2SB798DKの裏側の色が変。
手持ちにあるトランジスタなので交換してみると、ガサガサ音も出ずきちんと動作を始めた。
IC-R1に限らず、この頃のシリーズであるバッテリー内蔵のIC-2ST/3STは、分解して作業しているうちに電池端子基板(PRT基板)の配線が切れて、元々どこにいたのか分からなくなることが多いので、この辺りの写真を撮ってから作業をすることをお勧めする。
2SB798DKはまだ入手可能と思うが、2SA1213Yもそのまま置き換えて使えることがある。
マルツパーツに在庫している。
REG基板などの小型の電解コンはELNA製の高さ7mm電解コン”RC2”シリーズ。
https://www.elna.co.jp/capacitor/alumi/catalog/pdf/rc2_j_p103.pdf