ma2.electronのブログ

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IC-730S 修理

お世話になっている先輩宅へIC-03NとFT-227修理品を手土産に遊びに行き、少しごちそうして頂いた帰りにIC-730Sを貰ったから使う?と譲ってもらえた。

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貰って一晩エージング

 

マイクはHM-7(アンプ内蔵)が標準なので、普通のICOMマイクは使えないけど、何個か試すと、ギリギリ使えそうなのがあった。

マイクゲインいっぱいでプロセッサースイッチONでやっと5Wくらい。

CWは使えるので、7MHzでVR2BLEE(香港。ブルース・リー記念局)とQSO

翌日はR0LS(ロシア)とQSO

地上高2m、5mのワイヤーの先端を隣との境界のアルミ製(15m長くらい)のフェンスに繋ぎ、半分アースに落ちてそうなアンテナでもどうにかなるもんだ(笑)。

 

WARCでパワー出ない、微妙にFズレ、マイクのDOWNスイッチを押すと周波数が上がったり、下がったり上がったりしながら結局上がっていく。

 

Fズレはサービスマニュアルを探してみたが、ICOM発行のメンテナンスマニュアルが見つかり、そこには割と詳細な内容が書いてあったのでそれを参考にした。

受信調整やIF段の調整、キャリア漏れ調整などが記載されていないのでちょっと物足りない。

 

F調整はそこそこできたが、USBとLSBでキャリアポイントが100Hzずつズレて合わないので、IC706mk2GSと鳴き合わせで追い込んだ。

WARCのパワー出ずはケースを開けてみたら、一度送信禁止を解除した後に再度送信禁止にしたようで、カットされた抵抗が再度はんだで繋がれていたので、その部分をカットして終了。

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RF基板R48をカット、あるいは手前の緑色の線「D」をカット。 D26~D28をカットでもOK。

マイクのDOWNスイッチで周波数がアップするのはLOGIC基板のトランジスタ不良。

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Q4の動作不良が原因。

 

Q4コレクタの波形。

それぞれ、マイクのUP/DOWNを短く押したときの波形。

本来は長押しにするので、もっと時間軸が長い波形になる。

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DOWNをした時の波形が本来はほぼ0Vのはずが、変な波形が出てた。

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Q4は2sc945。 2sc2458Yに交換した。

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2SC945をチェックしたが、数値に異常はないように見えるが・・・。

 

マイクアンプはどうしようか・・・と作例をいくつか見てみるが、手持ちに無い抵抗が幾つか必要みたいで今日は諦めた。

何個か手持ちのマイクを入れ替えてみたら、中華製のHM-36のコピー品が一番変調が深くかかった(笑)。

調子に乗って3.5MHzの3.5MHzネットロールコールへチェックイン。

メーター読みで5Wくらいしか出てなかったけど拾ってもらえた。