ma2.electronのブログ

電子回路とかアマチュア無線機の修理とか

CONVOY80

ヤフオクで安かったので、ジャンクのCB機「CONVOY80」を入手。

送受信しないという内容で、取説のコピーに回路図はあるとのことだったので落札。

 

CONVOY80ってブランド名のようで、過去にCONVOY80って名前のCB機でSILK-JAPANを作っていたメーカーのモノもあるようです。

こちらは、CONBAT80DXって名前で出てたりしてた。(以前、持ってて28MHz化してヤフオクへ出した)

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ヤフオクから写真を借りてます。

 

私が買ったのはこれじゃなくて、こっちのCONVOY80

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これもヤフオクから写真を借りました

 

取説によると、Loの1~40chはFCC準拠、Hiの方は27.665~28.105MHzという不思議な組み合わせ。

 

回路図を見ると、PLLユニット内部の回路は記載されていない。

基板を見ると、36.190MHzと10.24MHz、表記が無い水晶の3つ。

3クリスタル式かなと思ったが、Hi-Bandの水晶が見当たらないので、たぶん表記が無いものがHi-Band用っぽい。

となるとPLL ICは??、M58473Pが乗ってる。

あまり資料が無く、過去に修理改造したCONBAT80DXは、同じPLL ICでも3クリスタル式で、送信用と受信用のループOSC水晶があったのだが、この機械はあきらかに違う。(この時はHi-BandでNを64足して28MHzの下の方で使える仕様になった)

 

↓ここのサイトにICのピン配置が書かれていたが、現物には未使用とされているピンへ配線がされていたし、誤記もあるし・・・。

www.radiomods.co.nz

 

この機械、LOVELY MATE40とかCONBAT80DXとはメーカーは完全に違うようで、作りも割と新しい感じで、たぶん日本製ではなく韓国製じゃないかなと勝手に予想。

 

で、手元に届いて開けてみたら、スピーカーが断線、マイクピン配線が不明で動作してるかもよく分からない。

あれこれ調べて、マイクのピン配置をNASAに変えて手持ちのマイクをつなぐと、ピーピーうるさい。

イクラインをカットしてもハム音が出たりとなんかメンドクサイ。

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受信系はCCI2001というAM専用(?)の受信IC1個。(”CBなう” さんのコメント欄にはPLL ICって書かれてるけど、違うのかな?)

AFアンプはM51513LBというこれまたあまり見たことが無いICで、入力レベルをVRで減衰させてではなく、VRでアンプゲインを調整しているような動き(?)。

 

PLLは完全に止まっているみたいで、10.24MHzのリファレンスは出力されて受信ICへは送られている。

リファレンス用の発振回路は動いてるってことだ。

 

あれこれ触っているうちに、VCOのダイオード(型番不明)を割ってしまいPLLは復活できそうにないので、Si5351AでPLLの代わりをする方向で進めようと思う。

実験で27.005MHzを出力させて、CONVOYのTX側PLL出力端子へ突っ込み送信すると、5Wほどで送信し変調もかかった。

37.705MHzを出力させてRX側PLL出力端子へ信号を入れて、SGで27.005MHzを入れてみたら受信ができた。

 

PLLユニットを外して置き換えるので、

27MHz台と37.7MHz台、10.24MHzの3波を出力できるようにして、TX/RXに合わせて切り替えができれば大丈夫そう。

周波数はM58473Pに繋がっていたCHエンコーダからのバイナリーデータを拾えばOK、と思っている。

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追記

PLL ICへのNは、FCC 1Chで0、4Chで4、12chで14、となってるので、nを10倍してkHzに換算し26965kHZを足す計算にすれば、FCCの周波数にはすぐに対応できそう。

受信用の局発は送信周波数に10.695MHz足せばいいと思う。