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FT-209H 修理

高校生くらいの頃、送信改造をすると送信範囲と受信範囲の周波数設定が好きにできてしまうと話題になった。

 

ヤフオクに動作しないという事で出品されており、誰も入札する様子もなく、ウオッチ数も数人だったので試しに入札すると、そのまま落札。

バッテリーケースが無かったので、同じタイミングでFT-203のバッテリーケース付きジャンクが出ており落札。

 

FT-203はタンタルコンデンサがショートーモードで壊れ、電源ラインのパターンが消失。

パターンをつないで復帰を試みるが、他にもタンタルコンデンサがショートモードで壊れてるようで、ちょっと動きそうな気配を見せるが、最終的には不動となった。

 

で、FT-209は表示は出るが送受信しないとのこと。

受け取ってみると表示が出ないのでリセットボタンを押すと0000で点滅。


最初に書いた送信改造済み状態でバックアップ電池が切れると0000表示となってしまう。

この場合は周波数設定をやり直せばOK、ただ、バックアップ電池が空になってるので、電源ONの度に設定しなければならない。

他には、VOL-VRがひどいガリオームで、SQL-VRは接点外れ。

送受信は問題なさそう。

 

 

VOL-VRは不動のFT-203が同じものを使っていたので取り外して交換、SQL-VRVR分解して接点修理。

 



 

組み上げて再調整してみるが、調整ずれは無くほぼそのままでOK。

バックアップ電池は同じ形状のものは持っていないので、PC用のBIOS保持用に売られていた配線付きのCR2016を組み込んだ。

 

送信改造はそのままにしようかと思ったが、バックアップ電池が切れるとリセットだけでは復帰できなくなるので、送信改造は解除して受信改造だけにした。

 


受信感度は144~154MHzまでほぼフラット。

意外だったのはネットで手に入った海外向けのサービスマニュアル的な資料に、PLL電圧調整の記載が無く、Sメーターも調整不要だった。

パワー計が甘めなのもあるが、13.8Vをかけると8W出てる。