このところ本業が定時で終わることが多く、仕事場から地元の老舗な電子部品屋へギリギリ閉店時間に間に合いそうなので、いくつかの部品を買いに出掛けたらジャンクコーナーに置いてあったFT-3700。
ちょっと面白そうだったので買って帰った。
この写真は修理が終わってからの状態だが、買ってきてすぐに電源をつないでみたら表示も出てスケルチノイズが聞こえて一安心の束の間、「ぷしゅ!」という音と共に表示の明るさが暗くなりながらチラつき、煙と異臭がフロントパネルの下辺りから出てきた。
DC電源の配線を外して様子を見ていたら、しばらく煙が出て悪臭が増えた。
パターンが燃えたか部品が燃えたか調べるために分解したら、フロントパネル裏のタンタルコンデンサが真っ黒け。
サービスマニュアルはネット上に無かったが、八重洲のサイトに取説はあった。
取説に回路図はあったが、フロントパネル裏の基板のコントロール基板の回路図は添付されてなかった。
とりあえずバラしてみた。
定数が不明なので手持ちの10μ 50Vの電解コンを取り付け。
とりあえず動くようになった。
送信系の確認をしようとするが、マイクが無い。
マイクコネクターのピンをピンセットでアースに落としてみても送信しない。
あー、ハズレ引いたかもと思いつつ、八重洲のサイトからダウンロードした取説を見てちょっと驚いた。
通常の八重洲用マイクではダメって分った。
HM-14C8という専用マイク(HMってアイコムと同じ型番w)は持たないので、8ピンコネクターにダイオードを2本つけてアースにつなぐと送信した。
なかなか変態なマイクを使う変態な無線機。
パワーはV/U共に10Wちょうど、受信感度もIC-W2などとアンテナをつなぎ替えても同じくらいの聞こえ方。
メモリーチャンネルへいくつか周波数を書き込んで電源を切ったら、すっかり忘れてくれてた。
底面にバックアップスイッチがあるがONにしてたので、電池切れの様子。
ここまでが初日の作業。
日を改めてバックアップ電池の交換に入る。
テスターで電圧を見ると190mV、空っぽの状態。
この位置に押し込める電池ホルダーは無いので、配線を伸ばして電池の取り付け位置を変更するしかない。
考えた結果がこの位置。
組み上げてバックアップしていることを確認し、HM-14C8の回路をどうしようかと、試しにピンセットでマイクコネクターを触ってみたら、HM-14C8の内部回路は無くても、マイクのアップダウンスイッチで何とかなりそう。 AQS関連は使うことが無いので無視して、手持ちのダイナミックマイク(輸出CB機用)が繋げられるような変換コネクターを作った。
ガチャコンマイクでもOKでした(笑)。