知り合いの知り合いから預かった。
よくあるPLL基板の腐食とタカをくくっていたが、今回は様子が違っていた。
PLL基板をめくるが腐食無し。
はて?とH5Vライン(スイッチに関係なく常にに5Vを出す)3端子レギュレータの電圧を測ると4Vくらいで出力して何とか電源ははいるがしばらくすると落ちる。
そのレギュレーターの入力電発は10.8Vくらいで、ダイオードやら挟まっている割に低い。
あれこれ調べるうちこんがらがってきたが、なんかPA側も怪しい気がしてきた。
PAをめくってリレー周りとかの再はんだとL621コイルの導通チェックOK。
そんなこんなで何度も開けたり閉めてりしているうちにフレキの補強板が剥がれ始める。
両面テープで貼り付けたりするが、剥がれたりズレたりしている。
基板をめくらずに見える範囲でテスターで当たるにも限界があるが、どうも、最初に気になった電圧が低い所が怪しい。
D271のアノード側(1枚目の回路図)からHVラインを逆にたどるとPAユニットのL621--R591どいう流れ。
PA基板のヒューズとPA基板からPLL基板へ行くフレキコネクターのHV端子間の抵抗値を測ると56Ω?。
L621コイルは切れてなかったのでじゃあ、R591が怪しいってことでもう一度PAをめくり抵抗値を測ると33Ωくらい。
1608チップ抵抗は持ち合わせがなく、4.7Ωの抵抗器もないのでマルツへ車を走らせて2012サイズの4.7Ωとディスクリート抵抗を購入。
付け替えてみるとHVラインもH5Vラインも正常に。
組み上げると動かない。
フレキを抜いてみると、剥がれて浮いてるもの2本・・・。
フレキのアイコムへ問い合わせると在庫なし。
修理中止。
依頼主には申し訳ないが修理不可にさせてもらった。
不動機は寄付して頂けることになったが、申し訳ないので少額ながら購入させていただいた。
実は、もう1台706mk2G修理依頼がありそうなのと、自分の706mk2GSの補修部品確保しようとしていたタイミングだったので助けられた。
電源が途中で落ちるとか、ON/OFF繰り返すとかの症状が出たら、下記の電圧を見ておいた方が良い。
1.HV電圧
2.H5V電圧
HV電圧はPAのヒューズの所と、PA<->PLLをつなぐフレキコネクターのはんだ付けされている所を測定。
PLL側の方がテスターのテスト棒が入りやすい。
IC271の入出力電圧のチェック
PLL<->MAINフレキ声クターの14ラインとH5Vラインの電圧
この辺りを見れば、3端子レギュレータ周りのパターン切れや部品不良の切り分けがやり易いと思う。