ヤフオクで一時期多く出品されていたIC-R2。
電源入らないの大半が、電池の液漏れによる電池端子と基板の接触不良。
ひどいものは電池端子も腐食して緑錆がでてしまってたりする。
これも当時4000円くらいで落札したもので、電池端子は錆びてなかったが基板側が腐食していた。
分解は、電池フタを外してネジ2本を外すだけ、電池フタのロックはケースに挟んであるので、ケースを開けたときに外れる(組み立ての時によく付け忘れるw)。
腐食したパターンを何度も研磨したりしたが、腐食が進むにつれて接触が悪くなり、苦肉の策で0.3mmのポリウレタン線をはんだメッキして電池端子に当たるようにしてた。
一時的には良かったが、電線の厚み分だけ浮いてしまい、基板の腐食が少ないプラス端子側が浮き気味になり、振動でガサゴソ音がしていたり電源が落ちたりしていた。
銅箔テープで補修するといいのは分かってたが、買ってくると大量に余ってしまうのと、種類によっては導通しにくいものがありそうで放置してた。
転勤になり職場で銅箔テープを使う工程があり、廃棄品があったので許可をもらって1枚貰ってきた。
1cm x 3cmほどで、接着面も導通があるテープ。
先に基板側に銅箔テープの周囲だけはんだを流しておいた。
腐食しているので、ピンセットで1mm幅程度にパターンを削って銅箔を露出させておいてはんだメッキ処理。
基板に電池の電解液がまだ染みこんでいるようで、基板を加熱すると黒っぽい液体が浮き出てくるので、パーツクリーナーなどのアルコール系で清掃しておく。
ズレそうだったので2辺ではんだ付け
ネジ穴用の穴を確保する。
組み上げてネジを止めない状態で電源ONすることをチェック。
はんだを盛りすぎてケースの浮きが無いかもチェック。
その状態で前面ケースを押したり側面を押したりして電源が落ちないことを確認し、電池フタロック部品を組み込んでケースを組み立てネジ止め。
ガサガサいう音もなくなったが、定期的に様子を見ておこう。
単三2本でIC-R1よりも長い時間ラジオが聴けるし軽い。
周波数のメモリーはクローニングソフトを使うと編集が楽だが、ICOM製クローニングソフト(CS-R2)はDOS時代のもので、Windows10(64bit)では動かせない。
条件として
RS-232C代わりにUSB->Serial基板(FT232など)で代用できるが、クローニングソフトがCOMポートが1か2でないと動かせない。
DOSアプリなのでファイル名やフォルダー名は8/3形式のみとなるので、面倒だがC:ドライブに「C:¥CSR」フォルダーを作ってその中に必要なファイルを入れ、デスクトップにショートカットを作る。
Window7(32bit)で実行ファイルを管理者として実行するようにしておけば使えた。
XPではそのまま使用可能、FT232のドライバーは手動で入れること。
オプションのIC-R2⇔IC-R2クローニングケーブルは、3.5φステレオプラグのついたケーブルで代用可能。