ma2.electronのブログ

電子回路とかアマチュア無線機の修理とか

IC-901 続き(その4)

マルツから部品が届いたので交換作業開始。

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届いた部品と、LOGIC/CONNECTOR基板

 

先日書いたように、表面実装部品はボンドで貼られているので外すのが難しい。

まずは余計な所にはんだがついたり、部品が外れたりしないように紙テープなどで養生。

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養生中

今回は対象のICだけでなく、もう一つ同じICを使っているので2個交換する。

 

はんだでICの足を一度埋める。

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はんだをコテで溶かしながら、横から細いピンセットを入れて足を1本ずつ浮かせる。この時にパターンを切りやすい。

足が全部浮いたら一度はんだを除去し、ICの足と基板のパターンがはんだでつながっていない状態を確認、少しICをこじると接着剤からIC外れる。

 

やはりパターンが何本か居なくなった。

回路図を見ると未使用ピンだった。

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何本かパターンが剥がれた

 

基板をアルコールで拭いて焦げたフラックスとか汚れを除去し、パターンの断線や浮きなどを再確認してIC取り付け。

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交換済み

 

組み上げて動作チェック。

V/U両バンドとも正常動作。

バンドユニットの動作確認をすると、表示は出るけど動かない??。

 

また分解してフレキのはんだ割れや断線チェックをしても問題なし。

バンドユニットの積み上げ順番を入れ替えたら動き始めた。

あれこれ調べると、バンドユニット接続ケーブルが1本切れていた。

IC-900の頃からそうだが、この系統のバンドユニット接続ケーブルの線材が細くて切れやすい上に、切れていても気づきにくい。

ここまで2時間ほど無駄に時間を取られた。

 

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ようやく修理完了

バックライトの電球が切れ始めているみたいで、点灯しないことが時々ある。

液晶まで外さないと交換できない所にも電球がある。

 

IC-901は本体とバンドユニットの幅が違うので、積み上げていくととても不格好になり、背面の配線がごちゃごちゃしてくる。

IC-900のバンドユニット28MHz/50MHz/1200MHzも追加できるが、バンドユニットは上下のフタが鉄板で重たく、フルで積みあげるとヘタなHF機並みの重さになってしまう。

 

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ごちゃごちゃ

EX-766だったかEX767だったかの電源コネクター増設ボックスを持たないので、お手製の電源ケーブル分岐を使っている。

光ファイバーユニットもあるが、光ファイバーが欠品(IC-900に使用中)。

IC-901Dは冷却ファンのカバーもあり、スピーカーの端子へプラグを差し込むのも一苦労。

 

レシーバー・バンドユニット UX-R91はAM中波、FMラジオ(76〜108)、エアーバンド(118〜136)、137〜200、200〜236、300〜500、800〜950MIC-901本体の受信改造で145/430ともにバンド拡張されていてもHz受信可能だが、SQLボリュームが使えるのは137MHzから上のナローFMだけ。

FMラジオもUX-R91のスピーカー端子2つを使えばステレオで聞けるが、IC-901のスピーカー端子経由で聞くと、右チャンネルしか出力していない(回路図見て分かった)。

UX-S92はバンド拡張のダイオードが、IC-901のコントローラー内のどれに当たるのかわからない。

IC-901本体の受信改造で145/430ともにバンド拡張されていても、UX-S92のバンドは拡張されない。(日本向けは144.0〜146.0MHz)