ma2.electronのブログ

電子回路とかアマチュア無線機の修理とか

Sparkomatic CB-1040 28MHz化実験

Sparkomatic CB-1040をヤフオクで手に入れたので、解析っぽいことをしてみたついでに、PLL N変更で28MHz化できないか、送信のみ実験してみた。

 

f:id:ma2electron:20210403161536p:plain

こんな無線機

 

 

回路図や取説なんかは、いつものCB-Tricksからダウンロードできます。

www.cbtricks.com

見た目で、サイバネットのPLL02Aが載ってるやつと思っていたが、落札してから検索するとNIS7264BというPLL ICで、基準水晶が11.52MHzというヘンテコな構成。

ゴミになりそうな予感もしたが、ゴミになってもマイクが付いてきてたし、古めのFET(3Sk45とか)が載ってるので、部品取りでもいいかと気にしないことにした。

 

NIS7264B

5Vで動作。

8ビット入力で、PDがVCO電圧。

LDがアンロック確認用。

 

N値と周波数の関係はこんな感じ。

f:id:ma2electron:20210403155609j:plain

N値と周波数

8ビットの端子が使われていないので、ここを1(5V)にすると、1.28MHzアップするはず。

PLLユニットの蓋は、ネジを2本外して持ち上げれば外れる。

蓋がフック状になっていて引っ掛けてあるので注意、ボンドも小量塗られているが、剥がれるので気にしない。

 

f:id:ma2electron:20210403155847j:plain

ドライバーで強引にショートさせた(^^;

 

FCC-40chの1chでVCO電圧が受信時に1.5Vあたりで調整されていたので、PLL-ICのピンをドライバーでショートした状態で1.5VくらいにVCOのコアを回して調整。

 

f:id:ma2electron:20210403160344p:plain

ちょっと見にくいかも。 右下がVCO。

送信状態にしてMIXのコイルとFILTERのコイル(2個)の合計3個を回して、CB-1040のRFメーターが振れるポイントを探し、そこからパワーが出るように調整すればOK。

IC-R1とかのような受信機があると、ロックがかかっているかどうかの確認もできて楽。

念の為、バンド内の上と下でロックがかかりパワーが出ていることを確認し、コイルを調整する。

青マジックの印があるコイルは調整幅が狭いので、ゆっくり回した方がいいかも。

 

6chが28.305MHzになる。

f:id:ma2electron:20210403161302j:plain

見えにくいけど、周波数カウンターは28.3047MHzを表示中。

ちょうど、PLL02A搭載のサイバネット機のN変更改造と同じ。

ただ、32chまで(28.605MHz)しか上がらない。

33ch~40chはN値の桁上がりができないので、27.975~28.045MHzへ下がる。

 

この機種、標準はマイクのピン配置がユニデンと同じようです。

しっかり変調がかかる無線機みたい。