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IC-2310 修理。 UHF側、時間経過でアンロック

明けましておめでとうございます。

 

年末に手に入れていたIC-2310、出品情報ではUHF側が送受信不可。

手元に届いて電源を入れてチェックしたら、UHF側は送受信している。

過去にもIC-2310は持っていたが、時間経過でUHF側が送信できなくなる症状があったが修理できずに壊してしまった。

その時は、PLLアンロックの症状に似ていたがアンロック信号はでておらず、微弱な電波も送信できない状態で、VCOを疑って何度も分解したが分からずじまいで基板のパターンが剥がれてしまった。

 

今回はVCOではなく、その他の回路で不具合があるのではと仮説を立てみた。

ロックがかかれば普通に送受信するし、一度ロックが外れたような振る舞いをしても、電源を一度切って再度電源を入れたら、再び送受信が可能になっていて、前回壊したIC-2310と同じ症状。

 

 

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IC2310 Main 回路図抜粋

RX,TX:26V、C87の+端子、L9辺りの電圧を当たってみるが、アンロック時も電圧に異常はない。

 

UHF側でのTX/RX切り替わり直後の「キーン」とVCO用のチャージポンプ(DC-DCコンバーター)出力の発振音が気になり、C87/C90のタンタルコンデンサ電解コンデンサへ置き換え、いくつかの電解コンデンサを交換してみたところ、今の所は、アンロックになる症状は出ていない。

 

海外サイトの検索もしてみたが、IC-3210 UHF UNLOCKでの情報は1件のみ。

ここもタンタルコンデンサを疑っているような内容やパワーモジュールのクラックでパワーが出てないんじゃないか?等と、予測の域を出ない内容だった(ように感じた)。

 

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送信パワーもタンタルコンデンサを替える前は15W位出ていたが、交換後8Wほどに下がってた。

おそらくスプリアスをバラ撒いていたんじゃないかと予想。

スペアナやSGは作業をしている机がある所とは別の部屋の押し入れに保管してあり、持ち出すのが大変だったので今回は使用してない(^^;)。