ma2.electronのブログ

電子回路とかアマチュア無線機の修理とか

TS-700S

 

先日のご近所さんのTS-700G2修理で勢いついて、TS-700Sを落札。

表示がバンド外になったり、消えたり、時々ちゃんとした周波数になり、そこでは受信感度が悪いながらも送受信OK。

S振れも良くない。

 

いつものサービスマニュアルとCQ出版の無線機メンテナンスブックを読みながら様子を見る。

調整ずれがあるのと、VFOバリコンの接触不良。

VFOをぐりぐり回すと少し状況が改善して、ちゃんとした周波数になる範囲が増えてきたので、5分ほどぐるぐるグリグリ回すとVFO復活。

再調整してから2sc460Bを交換するか先に交換するか悩んだが、先に交換を済ませることにした。

手持ちには2sc1675K/L/Mがあり、場所によって使い分けてみる実験しようかと思ったが、2sc1675Kが少し多く手元にあるのでこれを使った。

 

 

2sc458Bも2sc1815か2sc2712あたりに交換するかと思ったが、クサビ形ではなく半円のタイプが使われており交換する必要はなかった。

 

電球切れも幾つかあり、VFO切り替え/BAND/VFOスケールはオレンジ色LED、Sメーターは白色LEDへ交換。

 

周波数調整関連で、手持ちのカウンターが上手く読み取れない所があり、表示と実際の周波数に若干ずれがあるが実用には問題なし。

FMでの受信感度も耳感サイナードで-120dBmくらいはありそう。

送信パワーがFM/CWで9Wくらい。

TS-700系で10W以上出る個体に当たったことが無いけど、こんなものなのかな?。

 

Formac40

ヤフオクからTHUNDERBIRD40というCB機を入手。

 

以前修理できなかったFORMAC40の部品取りにと思い落札したが、外装が綺麗だったので動作チェックしてからどうするか決めることにして、動作チェックすると、2ch毎に周波数が変わらない。

フタを開けたらNBスイッチを殺して、PLL02Aの10kHzシフト用のような配線が一本。

外して機能が復帰。

 

吊るしの状態でヤフオクに出すと、暇な人から出品違反の報告がありましたとメールが来るので、PLL配線の変更で28.245MHz~に出られる仕様にした。

この機種の姉妹兄弟機は変調が浅いので、フローティング変調回路を追加したら、いい感じにパワー計が振れる。

 

 

TS-700G2 修理

ご近所の方がTS-700G2をお持ちで自力で修理したりメンテナンスしてるが、突然受信感度低下とパワー出ずとなった。

 

お互い交代勤務しており、受け渡しに不安を感じていたが受け取る事が出来た。

ふたを開けて電源電圧をチェックすると、+20Vが+13Vくらい、-6Vが+0.3Vくらい。

電源ユニットに何かありそうとオシロを出してマイナス電源用のDC-DC付近を探ってると-20Vの出力が出てきた。

 

どこかではんだ不良してるのかなと電源ユニットをはぐってみる。

 

 

はんだ割れ発見

はんだを追加して再はんだ。

予防処置として、電源基板全部を再はんだ。

 

CQ出版のメンテナンス本を見ながら再調整。

送信パワーは8Wくらいで目いっぱい。

受信は問題なしで修理完了として終わり。

 

C-520 3台目

液晶欠けや液漏れがあるC-520をリフレッシュしたいので、不動機を探していたらヤフオクで発見。

バッテリーケースも無く不動とのことで格安で入手。

届いて電源をつなぐと表示が出ないので、リセットスイッチを押したら動き始めた。

送信も受信もちゃんと動作しているが、受信音が小さい。

外装も手持ちのC-520より綺麗。

部品取りするのも勿体ないので修理することに。

電解コン交換セットをヤフオクで落札して到着を待っていたが、机の上のごみを整理したら前回C-520修理の時に、2セット分の電解コンを買っていたようで残りが出てきた。

C-520でよくある漏れた電解液のガスでPTTスイッチなどがダメになるが、この個体はそれが無く、液漏れ痕もパッと見には範囲が狭く正常に見えたが、触っただけで電解コンが2個取れた。

 

 

ポロリ

今回はニッパーで電解コンの本体を切って、残りをむしり取って、はんだ面はプラ部品共々溶かして外す作戦。

 

 

 

 

この状態で残った足に溶けたはんだを乗せて、さらに過熱して溶かしながら足を除去する。

今回は基板に残ってるはんだも変質してしまったのか、パターンにはんだが乗らず、何度もこてを当てて追いはんだと除去を繰り返し、レジストとパターンの間に染込んだ電解液をこての熱で蒸発させ、パーツクリーナーで拭き取って、やっとパターンにはんだが乗るようになった。

 

 

バックアップ電池も1Vくらいしか残っていなかったので、リード線付きのリチウム電池へ交換。

再調整したが、VHF側で少し感度が改善したくらいで、ほぼ無調整でOKだった。

 

FT-209H 修理

高校生くらいの頃、送信改造をすると送信範囲と受信範囲の周波数設定が好きにできてしまうと話題になった。

 

ヤフオクに動作しないという事で出品されており、誰も入札する様子もなく、ウオッチ数も数人だったので試しに入札すると、そのまま落札。

バッテリーケースが無かったので、同じタイミングでFT-203のバッテリーケース付きジャンクが出ており落札。

 

FT-203はタンタルコンデンサがショートーモードで壊れ、電源ラインのパターンが消失。

パターンをつないで復帰を試みるが、他にもタンタルコンデンサがショートモードで壊れてるようで、ちょっと動きそうな気配を見せるが、最終的には不動となった。

 

で、FT-209は表示は出るが送受信しないとのこと。

受け取ってみると表示が出ないのでリセットボタンを押すと0000で点滅。


最初に書いた送信改造済み状態でバックアップ電池が切れると0000表示となってしまう。

この場合は周波数設定をやり直せばOK、ただ、バックアップ電池が空になってるので、電源ONの度に設定しなければならない。

他には、VOL-VRがひどいガリオームで、SQL-VRは接点外れ。

送受信は問題なさそう。

 

 

VOL-VRは不動のFT-203が同じものを使っていたので取り外して交換、SQL-VRVR分解して接点修理。

 



 

組み上げて再調整してみるが、調整ずれは無くほぼそのままでOK。

バックアップ電池は同じ形状のものは持っていないので、PC用のBIOS保持用に売られていた配線付きのCR2016を組み込んだ。

 

送信改造はそのままにしようかと思ったが、バックアップ電池が切れるとリセットだけでは復帰できなくなるので、送信改造は解除して受信改造だけにした。

 


受信感度は144~154MHzまでほぼフラット。

意外だったのはネットで手に入った海外向けのサービスマニュアル的な資料に、PLL電圧調整の記載が無く、Sメーターも調整不要だった。

パワー計が甘めなのもあるが、13.8Vをかけると8W出てる。

 

 

 

 

Panther-11 フロントパネルシール

印刷屋さんから化粧パネルのシールが届いた。

 

化粧パネルのスキャンデータから起こしてもらった。

自分で採寸してCADで書いた外形図はスキャンデータとは寸法が違うとのことだったが両方のデータで製作。

紙質は不明だがラミネート加工品。

丸をくり抜くのは難しい。

 


ラミネートが固いのか、折り曲げが弱いと浮いてくるが、いい感じの仕上がり。

 

 

 

 

IC-R2 受信感度悪い

何年か前に無線関係でお世話になっている大先輩な方からジャンク機を貰った中にIC-R2があり、しばらくは動いていたが突然感度がすこぶる悪くなってしまい、チップ部品のサイズが小さすぎてお手上げになっていた。

ネットで電池液漏れで壊れたIC-R2を分解したジャンクが出品されていたので落札して組み合わせた。

RF基板のトラブルっぽいので、ジャンク機のRF基板を手持ちの不具合機へ組み込む。

 

受信は問題なさそうだが、よくつかうFUNCスイッチが動かない。

IC-R2ファンクションスイッチ SQLスイッチも同じもの

押しボタン部分が引っ込んだままで出てこない状態。

SQLスイッチはあまり使わないので入れ替えようかとも思ったが、まずはICOMへ問い合わせ。

過去に問い合わせてこのスイッチは廃盤で在庫なしだったような気がしてたが、ダメ元で問い合わせメールを送ってみた。

 

入手したジャンク機も、SQLもFUNCも同じように押しボタン部分が引っ込んだまま・・・。

 

ネットを検索していると、同じケースを使ったIC-Q7の修理例が海外にあった。

chrizbloggen.blogspot.com

 

 

スイッチの金具を外すと簡単に分解できるようだ。

修理機のスイッチを取り外して同じように分解して、組み直してみたが引っ掛かりが解消しないので、100均で買ってたシリコンオイルをスイッチ内部に小量吹き付けて組み立てしたら直った。

液漏れした電池の水分や汚れを洗い流すのに、パーツクリーナーをぶっかけたときにスイッチ内部にしみ込んで、スイッチ内のグリスも流してしまったようだった。

 

ICOMへの問い合わせ分どうしようかと思いながら、過去に修理して使っているIC-R2の予備にもなるしで、数個ICOMへ代替品での発注を済ませた。

 

電池金具と基板の接触部分が液漏れで腐食しているので、基板の方に銅箔テープを張り付けてはんだ付け。

過去のIC-R2修理と同じ手法だが、今回のIC-R2は腐食が激しかった。

 

SGを引っ張り出して再調整。

Fズレしてそうだが、ある程度は追い込めた。

 

一緒に付属品のアンテナも貰ってたはずだが紛失。