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IC-2330 フレキ修理失敗

車通勤のお供に乗せていたIC-2330が、430MHz側でSQL/VOLともに効かず、キーを押すと爆音で鳴り始めた。

 

430MHz側のVOL/SQLツマミを強く押し込むとちゃんと動作しているような感じだったので、取り付け部のはんだ割れかなと予想して開けてみた。

 

フロント周りを開けてVOL周りのはんだ割れなどをチェックしたが、はんだ割れは確認されなかったが、念のために再はんだしてみたが変化なし。

 

海外サイトのサービスマニュアルをダウンロードして読んでみたら、DISPLAY基板とLOGIC基板の接続フレキが怪しい感じ。

 



分解してみる。

分解したところ

フレキ切れ

 

 

どこかでフレキの表面を削って端子を作ったみたいな話を見たので、カッターで被覆を削った。

 

ガタガタですが・・・

 

はんだ付け完了(汚い)

 

仮組で動作チェック

SQL/VOL動作OK

いい感じに動きました。

組み上げてチェック

 

ここまで順調に進み、欲を出してバックライトのLED交換作業も追加。

この日、作業してて、なんか凡ミスが続き、物事がスムーズに進まないなぁとは感じていたが、ここでもう一つのフレキも切れ始めたようで、こっちの処理も始めた。

作業完了して横に置いていたサブシャーシを取った時に悲劇。

 

修理したDISPLAY基板が落ちた。

座卓で作業しているので30cmほどの高さ。

拾ってみたら、落ちる時の方向が悪かったようでフレキから床に落ちてしまい、基板のパターンがめくれた。

あ~あ

つなぎ直そうかと試みるが、ランドの大半がフレキについて行ってしまい消失。

無理~

細い電線でフレキの代わりにLOGIC基板へ接続してみてもいいけど、手間がかかりすぎる上、数千円でIC-2330が買えてしまうので、貴重なパワーモジュール部品どり用として温存することに。

 

フレキ切れの原因は、電源を入れているだけでもケース全体が熱を帯びるこの機種の特徴と経年変化でフレキにある両面テープの接着力が落ち基板から浮いてしまい、振動のストレスがはんだ付け個所の根元に掛かったのと、受信改造などでフロントパネルの分解を繰り返す度にフレキを曲げるので金属疲労状態で切れたと考えられる。

 

2週間後、IC-2330を入手。

動作チェック済み品だった(地元で無線機の修理も仕事としている人らしい)が、バックライト電球切れ1ヵ所と、使用二日後にもう一ヵ所電球切れで開けてみたら、1ヵ所は切れていたが、もう一ヵ所は電球交換時のはんだが外れていた。

誰がやったか分からないけど、電球の交換をしたところは電球固定用のウレタンのホルダーも無くなっていて、お粗末な処理。

面倒だったので部品取り機からホルダーを外さず、そのまま電球交換と再はんだ処理したが、電球切れが再発したらLED化とホルダー取り付け予定。