知人から修理依頼のあったIC-706mk2G。
2年ほど前にも同じ修理をしたが、また再発。
2年前はVFH/UHFでパワー小になり、まだICOMのサポートが受けられる頃だったので、一旦サポートの方へ送ったがFET在庫なしで修理不可となった。
それで、うちに何とかならない?と持ち込まれた。
国内には在庫が無さそうだったので、海外サイトで探してみたらAliExpressでチラホラと取り扱いがあったので、「偽物かもしれないから場合によっては諦めて」と伝えて手配。
届いたFETは使えたので、念のために返却後に再度手配しておいたが、また使うことになるとは…。
Driver基板を外す。 電動はんだ吸い取り器が無いと外せないかも。
外した基板をクラッド抵抗器の上に固定。
下にアルミ板を敷いているのは、熱で机が焦げないように。
過去に導電マットが溶けて穴が開いた。
クラッド抵抗は8Ω、スピーカーのダミーロード代わりにも使えるかなと選んだだけ。
13.8Vの小型DC電源(4Aクラス)でも使える。
クラッド抵抗への電源用の配線は、はんだ付け不可。
熱ではんだが溶ける(溶けた)。
Driver基板のグリスを拭き取り、パーツクリーナーなどのアルコールでグリスを洗い流してから加熱。
FETの他、チップ部品も外れることがあるので、紙テープなどで固定しておくことをお勧め。
はんだを一度きれいに吸い取って、放熱板の上に再度はんだメッキしておく。
新しいFETを載せて再加熱しはんだが溶けたら、少し左右にFETを動かして気泡を抜く。
位置決めをしたら抵抗への電源を切ってはんだが固まるまで待つ。
そのあとにFETと基板のはんだ付け。
元通りにして完成。
ドライバー段とファイナル段のアイドリング電流を調整して終了。
海外サイトにあるサービスマニュアルと現物で、VRの位置がイラストと違うが基板のシルク印刷があるのでそちらでVRを確認。
サービスマニュアル通り、一度、反時計回りにVRを回し切ってから調整をする。
前回は、ここを間違えていたようで、再び私の所に来てしまったようだ。