ma2.electronのブログ

電子回路とかアマチュア無線機の修理とか

続、ICOM IC-27 VR修理、その後とIC-27(2台目)

2台目のIC-27修理の続き。

 

しばらく放置して、連休中は暇になったのでもう一度開けてみた。

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PLL IC周りの再チェック。

オシロで波形を追ってみると、PLL ICへデータが来てない。

いくつかのピンの入力抵抗値が低い。

PLL ICは交換したが長期在庫品で怪しいモノだし・・・。

いくつかコネクターを外してLOGIC基板からのデータ出力を見るとちゃんと出てる。

 

PLL基板をひっくり返してコネクターを見ると、はんだでコネクターショート。

ショートを取り除くとデータが見えた。

 

実は、LOGIC基板がダメなのかと前期型のLOGIC基板を手に入れていて、この後期型のIC-27へ載せ替えていた。

PLLの電圧調整をしてロックがかかるのが分かったので、さっそく手持ちのハンディー機で受信させてみると、受信はしているけれどなんか様子がおかしい。

送信周波数が合ってない。

カウンターで測定すると、10MHz上に居る。

SGで信号を入れると、これも表示より10MHzの周波数を受信。

「???」

LOGIC基板をもとの後期型に戻すと表示と送受信周波数が一致した。

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後期型のLOGIC基板

IC-37で前期型と後期型で周波数構成に違いがあるというのは、どこかのブログで観た記憶があるけどIC-27については情報が無い。

 

一通り動き始めたので、定番のVR修理。

VOL(SW付きのVR)は、手持ちがあったのでそのまま交換、SQLは嫌々分解組み立て。

やっぱり1回では修理できず、3回ほど分解と仮組をくりかえしてやっと直った。

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やっと直った。 無駄にお金がかかったなぁ。

表示欠けはどうしようもない。

ジャンク機を落札してまで修理するほどのものでもなさそう。

前期型と違い、受信拡張すると144~153.99MHzになるが、アマチュアバンド外での受信感度は良くない。