先日書いたIC-27は譲って頂いたVRのおかげで、無事に修理が完了しました。
その後、サービスマニュアルも手に入り調整してみたのですが、この頃のICOMサービスマニュアルは、あまり詳細に調整ポイントを書いておらず、製品解説書に近い感じ。
フロントエンドのフィルター調整方法が書かれてない、IF段の調整条件が書かれてないなど・・・・。
過去の経験で「こうなるよな」な感じで再調整してOK(たぶん)。
時々車に積んで使いますが、スキャンの動きがあまり良くない、
もう1台、サービスマニュアルが来る前にIC-27が手に入り開腹。
PLLはロックがかかっているようだけど、±100KHzくらいの幅で送受信している。
ロック電圧を見ると調整はできるけど、VCOコア位置が抜けそうなところまで回して規定値になる感じ。
オシロで波形を見ると9Vくらいのパルス状のノイズが乗っている(実はこれは正解)。
あれこれいじっているうちに訳がわからなくなり、絶賛放置しているときにサービスマニュアルが来た。
どうやら、VCOへかかるコントロール電圧のローパスフィルター部分の電解コンが死んていたのが原因だったのに、あれこれいじって壊したような結果。
ここの電解コンの耐圧が10Vなので、設計での部品チョイスにも問題ありそうです。
1台目は前期型で2台目は後期型でロジック基板が違い、後期型のほうが受信改造後の周波数範囲が広いのですが、フロントエンドは前期型と同じなので、実質的に使えるのは、アマチュアバンドの受信感度を犠牲にしなければ2~3MHzほど。
スペアナとノイズジェネレーターでフィルター特性を見るとそんな感じで、全体的に感度を落としても6MHZくらい。