ma2.electronのブログ

電子回路とかアマチュア無線機の修理とか

TS-780 修理

SNSの知り合いから「TS-780不具合あり」を買い取った。

 

前情報では

・受信感度悪い

・周波数ズレ

・トーンエンコーダー無し

・送信OK

 

受け取ってみたら、受信感度が20dBほど悪く、周波数も90kHzくらいズレていた。

f:id:ma2electron:20210328095548j:plain

ものすごくズレてる

SGを入れ替えて、このSGも不調気味のジャンクなので、どっちがダメなのかしばらく悩んだ。

 

SGの信号を受信させていると、フラフラと周波数が変化していく様子が分かり、PLL系の不具合かなと思いながら、サービスマニュアルの順番で再調整を始めてみた。

 

f:id:ma2electron:20210328100122j:plain

広い机が欲しい

 

調整してみたところ、PLL系は異常なし、モード別の局発もOK。

となると、2nd IFの局発ズレだろうという事になり、カウンターをつないでも読み取れないので、IC-R1へテストポイントにつないだオシロスコープのプローブを接続して受信させたら、規定値から80kHzくらいズレたところで受信している。

 

ここは、ちょっとした振動や配線移動だけでもフラフラ周波数が動く厄介な回路で、トリマー不良か水晶不良だろうと思いながら、軽くたたいたりしてみると正規の周波数に近づいた。

f:id:ma2electron:20210328100554j:plain

パラフィンで固定されているのは、KENWOODになってから?。TRIO TS-780では見たことが無い。

きちんと発振し始めたようで、周波数カウンターでも読み取れるようになり、その後の調整もスムーズに行えた。

この2nd-IF 局発周波数はすぐズレるし、周波数カウンターだけではSSBのfズレが目立つので、ふたを閉めた後エージングしたうえで、再度調整している(ケースに穴も開けてある)。

 

調整が終わりふたを閉めた頃に2m CWに知人が出てきていたので、SSBへ移行してからしばらく交信してみたが、異常は無く使えた。

 

トーンユニットは過去の記事に書いた方法で代用する予定。

ma2electron.hatenadiary.jp

FT-715H 修理

地元のジャンク市で買ってきたFT-715H、動作に関しては問題ないのだが、パワースイッチの接触が悪くなっており、時々電源が入らなくなったり突然電源が切れる。

 

YAESUへ問い合わせてみるも、部品型番不明で在庫なしかどうかも分からないとの返事。

 

ネットを漁っていると、FT212/712のスイッチに似ている感じ。

FT-212の回路図からはSPEA12っぽい。

 

ALPSから新品が出てくることは無さそうで、Aliexpresで調べると何個か出てきた。

ja.aliexpress.com

 

届いたのはこれ

f:id:ma2electron:20210309234828j:plain

梱包状態

 

実物と比較する前に分解

f:id:ma2electron:20210309234912j:plain

分解中

 

スイッチ比較

f:id:ma2electron:20210309234949j:plain

f:id:ma2electron:20210309234954j:plain

f:id:ma2electron:20210309234959j:plain

形状確認

ほぼ同じ形状と判断して交換作業。

 

交換完了 

f:id:ma2electron:20210309235219j:plain

交換完了

 

IC-730S 修理

お世話になっている先輩宅へIC-03NとFT-227修理品を手土産に遊びに行き、少しごちそうして頂いた帰りにIC-730Sを貰ったから使う?と譲ってもらえた。

f:id:ma2electron:20210228204008j:plain

貰って一晩エージング

 

マイクはHM-7(アンプ内蔵)が標準なので、普通のICOMマイクは使えないけど、何個か試すと、ギリギリ使えそうなのがあった。

マイクゲインいっぱいでプロセッサースイッチONでやっと5Wくらい。

CWは使えるので、7MHzでVR2BLEE(香港。ブルース・リー記念局)とQSO

翌日はR0LS(ロシア)とQSO

地上高2m、5mのワイヤーの先端を隣との境界のアルミ製(15m長くらい)のフェンスに繋ぎ、半分アースに落ちてそうなアンテナでもどうにかなるもんだ(笑)。

 

WARCでパワー出ない、微妙にFズレ、マイクのDOWNスイッチを押すと周波数が上がったり、下がったり上がったりしながら結局上がっていく。

 

Fズレはサービスマニュアルを探してみたが、ICOM発行のメンテナンスマニュアルが見つかり、そこには割と詳細な内容が書いてあったのでそれを参考にした。

受信調整やIF段の調整、キャリア漏れ調整などが記載されていないのでちょっと物足りない。

 

F調整はそこそこできたが、USBとLSBでキャリアポイントが100Hzずつズレて合わないので、IC706mk2GSと鳴き合わせで追い込んだ。

WARCのパワー出ずはケースを開けてみたら、一度送信禁止を解除した後に再度送信禁止にしたようで、カットされた抵抗が再度はんだで繋がれていたので、その部分をカットして終了。

f:id:ma2electron:20210228205200j:plain

RF基板R48をカット、あるいは手前の緑色の線「D」をカット。 D26~D28をカットでもOK。

マイクのDOWNスイッチで周波数がアップするのはLOGIC基板のトランジスタ不良。

f:id:ma2electron:20210228205547p:plain

Q4の動作不良が原因。

 

Q4コレクタの波形。

それぞれ、マイクのUP/DOWNを短く押したときの波形。

本来は長押しにするので、もっと時間軸が長い波形になる。

f:id:ma2electron:20210228205621j:plain

DOWNをした時の波形が本来はほぼ0Vのはずが、変な波形が出てた。

f:id:ma2electron:20210228205741j:plain

Q4は2sc945。 2sc2458Yに交換した。

f:id:ma2electron:20210228205832j:plain

2SC945をチェックしたが、数値に異常はないように見えるが・・・。

 

マイクアンプはどうしようか・・・と作例をいくつか見てみるが、手持ちに無い抵抗が幾つか必要みたいで今日は諦めた。

何個か手持ちのマイクを入れ替えてみたら、中華製のHM-36のコピー品が一番変調が深くかかった(笑)。

調子に乗って3.5MHzの3.5MHzネットロールコールへチェックイン。

メーター読みで5Wくらいしか出てなかったけど拾ってもらえた。

 

FT-100修理(4)  セレクトスイッチの代替品

セレクト用ロータリースイッチが見つからないまま、エンコーダースリップしながら、だましだまし使っていたFT-100ですが、代替品のエンコーダーが見つかりました。

 

ma2electron.hatenadiary.jp

 

代替品はこれ

https://jp.rs-online.com/web/p/mechanical-rotary-encoders/7816830/

PEC11R-4220K-S0024

 

某修理ブログのコメント欄へ先にエントリーしましたが、先ほど手元に届いたので交換しました。

 

f:id:ma2electron:20210220181640j:plain

到着したエンコーダー RSコンポーネントから取り寄せ

 

f:id:ma2electron:20210220181728j:plain

ほぼ大きさは同じ(図面で確認済)

f:id:ma2electron:20210220181831j:plain

FT-100のナットも使えます

 

f:id:ma2electron:20210220181904j:plain

 

f:id:ma2electron:20210220181938j:plain

仮組してみました。 大丈夫そう。

 

組付けた感じでは、ツマミを差し込むのが固くて、一度挿し込むと外すのが大変な以外は、動作も問題なく使用できているようです。

 

【追記2021/02/20 21:06】

購入したエンコーダー、1クリックで2パルス出てるようです。

スリップしているよりは十分マシです。

IC-02N/03N

IC-02N 1台、IC-03N3台、いずれも何かトラブルを抱えているものを譲り受けた。

02N:パワー小、受信感度悪い

03N:SQL 効かない

03N:LCD表示出ない

03N:パワー小

 

順番に修理をしていたが、どれがどうだったか整理できなかったので、やったことを書いておくが、これも、一部記憶が混乱してる。

 

表示が出なかった03N。

バックアップ電池をビニールテープで留めてあった。

f:id:ma2electron:20210126001054j:plain

f:id:ma2electron:20210126001059j:plain

 

電池ホルダー式に変更

f:id:ma2electron:20210126001104j:plain

 

f:id:ma2electron:20210126001117j:plain

表示が出なかったのは、フレキのはんだ外れで、はんだ付け直しで完了。

 

 

SQL効かない03N

SQL-VRを手持ちのVRに交換

f:id:ma2electron:20210126001108j:plain

 

IC-02Nの受信感度悪いのとパワー出ずのっ原因はこれ、はんだ割れ。

f:id:ma2electron:20210126001113j:plain

 

別の03Nでは、はんだ忘れ。

工場出荷時かどこかで分解された際のはんだ忘れなのかは不明。

f:id:ma2electron:20210126001122j:plain

 

1台 03Nで受信感度が5dB~10dB悪いものがあった以外は、すべて正常品。

f:id:ma2electron:20210126001128j:plain

 

Electrophonic CB-700

ヤフオクから引っ張ってきたElectrophonic CB-700。

手元に届いたのでチェックしてみたら、すんなりと動いてたので安心・・・のはずだった。

f:id:ma2electron:20210121110038j:plain

Electrophonic CB-700

 

f:id:ma2electron:20210121111452j:plain

ケース上面のスピーカー穴。 実は、スピーカーは無し。

 

 

f:id:ma2electron:20210121111554j:plain

スピーカーは底面側にある。

 

マイクピン配置は割と簡単に判明した(NASAに改造されてた)。

受信はするけど、13~16chを受信しない。

セレクタースイッチの接触不良かなと、接点復活剤とかパーツクリーナーで洗浄しても変化がないことが分かり、一旦修理作業を止めた。

 

翌日、フタを開けてみたら

f:id:ma2electron:20210121110217j:plain

f:id:ma2electron:20210121110200j:plain

37.75MHzの親石が欠品(外されていた)。

 

外す時にランドが無くなったみたいです。

f:id:ma2electron:20210121111647j:plain

パターン切れあり

 

 

細かく見ていくと、一部のchで送信ができない。

送信用小石のハンダがハズレ、よく見たらパターン切れ。

 

この機械、NASA72GXと同じ水晶構成。

37.75MHZ水晶が簡単に手に入ればいいけど・・・。