ma2.electronのブログ

電子回路とかアマチュア無線機の修理とか

IC-271 修理(2台) その2

続き

音でない機

CSS基板の修理。

DP2を分解して単体でDC12Vを加えて様子を見る。

 

-15Vくらい出てきて「あー動いてるやん」と思ってたら、光が見えて基板のTrから煙。

たまたま手持ちに同じ2sd468があったので交換。

単体で動作チェックして電圧出てるのを確認(出力に無負荷は良くないらしいが)、CSS基板に戻すが電圧が出てない。

よく見たらCSS基板のR23(4.7Ω)が焦げてて、IC2(DP2)に電圧が来てない。

 

 

4.7Ωも手持ちがあったので交換。

音でない機に組み込み-9V出力とSSB/CWでRFゲインが動作するのを確認。

 

音が出ないはどこで信号が途切れてるか?

 

 

IC13Aが電子ボリューム(AN829: 2ch電子アッテネーター)。

3番ピンがオーディオ出力なので、ここにテスターのテスト棒を当ててみるとノイズがスピーカーから出るので、アンプとスピーカは生きている。

12番ピンにDC12Vがかかるはずがほぼ0V。

12番ピンとGND間が3Ω程。

基板を外してIC13の12番ピンを浮かせて抵抗値を測ると100Ωくらい、12Vがかかるラインは3Ωくらい。

パターンを追いながら部品を外していくと電解コンデンサ(C183 470μ 16V)を外したらGNDとの導通がなくなった。

 

電解コンのショート。

該当するC183が回路図で見つけられなかったけどどこにいたんだろう?。

 

電解コンを交換して仮組みで電源入れたら音が出た。

メイン基板上に470μ 16Vが他に2個いたのでついでに交換。

 

音が出てSQLも効いた。

 

 

メイン基板はネジを外して、無線機の操作パネルを手前側にしておいて、左奥のコネクターを1本外して基板を手前へひっくり返せるので楽だった。

 

2台ともオプションのプリアンプ内蔵機で調整はズレてなさそうで、送信系も調整せずにそのまま使えそう。

 

 

IC-271 修理(2台) その1

知人が「ジャンク機もらったので使って」と2台持ってきた。

さすがにタダは申し訳なく、ちょっとお返しの品は渡した。

 

で、この2台は

その1(電球切れ機)

 Sメーター電球切れ

 SSB/CWでSメーター振り切れ

 RFゲイン調整できない

 送信は問題なし

 

その2(音でない機)

 受信音出ない

 SQL効かない

 

電球切れ機から取り掛かる。

経験上、この手のトラブルは受信AGCコントロール電圧が出てない。

案の定、鳴き合わせさせると音がひずんで聞こえる。

AGCにはマイナス電源を使ってることが多いので、回路図を見ると-9V端子があり、たどっていくとCSS基板のIC(DP2)にたどり着く。

CSS基板

 

EF(フロントパネル)から-9Vもらってるように見えるが、そこも他から来てるので追うとCSS基板へ行きつく。

IC2はDC-DCコンバータで、中身は発振回路と整流回路。

IC-2がDP2

 

音でない機から基板を外して丸ごと交換で修理完了。

 

切れた電球は電球色3φLEDに交換した。

 

TR-50 修理

知人からの依頼。

受信しない、音が出ない、Sメーターは振れている、送信はOK。

 

表示が薄いけど、今回は手を付けない

 

サービスマニュアルは海外サイトから入手。

音が出ないのは受信音だけでなく、キー操作のビープ音も聞こえない。

アンプIC死んでるのかと思ったが、VR最大でホワイトノイズが聞こえるのでその可能性は低そう。

オシロで波形を追う、

VR関連のコネクター

BZ端子にビープ信号は来ているが基板の半固定を通ってR95の先で波形が見えない。

VR不良を疑ってハーネスからVRラインを抜いて波形を見てもビープ音の波形がない。

 

アンプの入力

部品を外して波形を追っていくと、Q19の1ピンがアースに落ちてるように見えたのでQ19を外してみるが変化なし。

C129がショートモードと判明。

よく見たらフィルムコンデンサの頭が溶けていた

 

ジャンク機から近い容量のコンデンサを外して取り付け、ビープ音がスピーカーから出てきた。

 

でも、受信音が出ない。

SQLVR位置に関係なくBusyになってるが音は出てこない。

MC3359P

MC3359Pからオーディオ信号が出てこない。

SGの信号はIF段まで来ていてSメーターは動作している、

NJM3359Pを持ってきてもらい交換するも変化なし。

455kHzフィルターかダメなのかな?とフィルター外してセラミックコンデンサーでバイパスしても何も聞こえない。

クアドラチャ周りでは?と助言もあり、C48/C49を外してチェッカーへ

ダイオード

セラミックコンデンサダイオード?。

2個同時に外してどっちがどっちか分からないが、もう1個は正常だった。

 

手持ちの積層セラミックに交換してやっと音が出た。

 

1260MHzまで周波数が上がるとSGの周波数ずれがひどくなるので、調整は追い込まずずれを残したまま。

IFのコアが割れていたし。

 

スプリアスが1300MHzに近づくほどひどく見えるけど、アッテネーターのF特で荒れてるのかこんなものか不明。

 

TS-770 修理

地元の部品屋で安かったので購入。

 

送信/受信切り替えが不安定でずっと送信した状態だが、パワーは出ておらず、更にSENDスイッチかPTT ONで本当に送信している状態。

 

参考になったのはこのブログ。

 

ja7gsa.hatenablog.com

どうやらスイッチ内にウイスカ発生か内部グリスなどの汚れで導通状態に近くなっていた模様。

テスターで見ても導通はしていない不思議な状態。

分解して洗浄が正攻法だが、再はんだ処理をするときに長めに熱をかけてみたところ解消された。

 

本来はここで修理完了のはずだったが、ここに行くまでにあちこち外してるうちにRF基板への同軸を外したことを忘れて430MHz側不調になっており、ついでだからと2SC460Bを交換しているうちに、いくつかヘマをして手間がかかる始末に。

 

 

無事に修理完了したが、周波数ステップ切り替えスイッチの接触が悪く、切り替えがスムーズにできない。

435MHzから上だけ0.5KHz上にズレたまま。

ここが処理できなかったが、ステップ切り替えはモードスイッチ切り替え時にキャンセルされるので、これを使えば実用に支障はあまりなさそう。

 

RIT-VR右上の汚れと思っていた所は傷になっていた。

右手の親指と人差し指でツマミを握った時にパネルへ当たる中指でできた傷っぽい。

 

消えない傷

 

POWER-SWやCALL-SWの文字消えが激しい。

かなり使い込んだ個体だろうと推測。

 

文字消え

 

UHF側の送受信アンテナ切り替えリレーからRF基板430MHz受信へ行く間に、エリート電子のガリウムひ素プリアンプが仕込まれていた。

耳感SINADで5dBくらいの効果は出ている感じで、外そうかとも思ったがプリアンプ無しだと-117dBmくらいしか受信感度が無いので残すことに。

145MHz側は120dBmくらいの感度は確保できていた。

 

送信パワーもV/U共に12W+αくらいで再調整せず。

 

I-Beta その2(受信系の整備と観察)

一晩エージングさせてみたが、受信音が歪みっぽいのと受信感度が悪いような気がした。

この時期は朝方に長距離の国内が聞こえてきた。

 

ma2electron.hatenadiary.jp

SGで信号を入れてみると-107dBmあたりでやっと受信する感じだが、ものすごく感度が悪いわけでもない。

受信系の調整をしてみるがあまり変化はない。

RF初段は2sc535で2sc460Bみたいな形状をしたTr。

足が黒くなっていたので、代替品の2sc1674Lへ交換、ノイズっぽい音が消えないけど半固定VRを探りながら回してるとバラけた。

外した部品 VRは組み直してみたが使えるか?

VR交換後。たまたま手持ちがあった。

VRは8V系の電圧調整用っぽい?。

 

2sc1674Lに交換したところ。

 

 

基板全体の再はんだと再調整して受信感度は10dBほど改善された。

 

背面のWB用アンテナ端子

 

無線機の中でスルーさせてる

ここのアンテナ端子の処理が不思議。

カーステレオ用のアンテナ端子に似ているが、カーラジオを持っていればアンテナとラジオの間にこのCB機を挟むという事なんだろうか?。

 

 

WB用受信回路

WB(ウエザーバンド)用の受信回路。

中身までは見てないが、動作している感じではLC発振回路とMixerで10.7MHzにしてるだけ。

FMの復調回路はメイン基板に居るが、10.7MHzのフィルターと同調コイル、FM復調ICくらいしかない。

SGの信号を入れてみると、161MHz付近を受信しているが感度は-80dBmくらい。

CTと書いてある横のトリマーみたいなコイルを回すと同調点が変わる。

このコイルのコアを抜く方向で受信周波数が下がっていくようで、156.8MHzくらいまで下げてみた。

周波数を選択する手段は無いので、超再生式ラジオみたいな感じの受信方法になりそう。

港の近くにいけば、国際マリンのCH11~16が聞こえるかも?。

 

オレンジ色のコアのコイルは回してみたが変化は分らなかった。

 

I-Beta

昔、28MHz AM改造の記事を検索して色々見ていた頃、7MHz AM機として改造した記事があり、その時に使われたものと同じCB機が安かったので落札してみた。

 

23ch機

 

情報が少なくPLL ICも東芝のTI307というものを使っているが、検索してもヒットしない模様。

 

nekoyamahamo.web.fc2.com

大昔、秋月電子で売られていたPLLユニットみたいな形状だが中身は全く違うもので、PLL基準の10.24MHzとか送信用の10.695MHzは無線機のメイン基板側に実装されている。

 

PLL 部品実装面

 

PLL はんだ面

 

10.24MHz分周機(TC5082) おそらく1024分周

 

右の黒いICがTC8051(位相比較)、左のICは型番が削られて不明

 

PLLユニットからChセレクターへ行くコネクタ、配線数6本。

PLLはんだ面写真の基板右側コネクターからChセレクターへ行く。

23ch機なので5ビット(0~31)あれば足りるので、1本は5V(?)と予想。

 

基準とPLL出力など

 

基準用10.24MHz入力と、送信用27MHz出力、受信用の16MHz台出力(?)、赤色は電源かな?。(オシロなどで波形はまだ見てないので予想)

 

Chセレクターツマミの中にCh表示があるので、どんな形状なのか開けてみた。

フロントパネルを外した

中に基板があり、7セグLEDが2個実装されてるみたい

Chセレクターツマミが外れないので分解はここまで。

 

16MHz台のPLL出力に10.695MHzを足して27MHz、16MHz台の出力は受信用の1st Mix段へ供給してそうで、PLL02Aみたいに10.24MHzを1/2して、それを3逓倍して15.36MHzにしてPLL ループ水晶がわりにしていそうな気がしているけど、基板から回路図を起こさないとそのあたりははっきりしない。

 

TI307が3個(IC304~IC306)あり、1個当たり4Bit分しか処理していないと仮定すると、下位ビットを受け持ってそうなIC304/305の分周設定を1024(10進数で)変えられたら28.215MHzから23ch分使えるのだが、そう簡単に行くかどうかw。

 

 

WB(ウエザーバンド)受信機能もあるけど、SQLが効かずうるさい。

トリマーコンデンサとコイルが外から見えているが、どういう回路になってるかは見ていない。

FM復調回路はメイン基板に居るようだ。

TONE調整のツマミとRit機能が同じツマミで、ツマミを押した状態で回すと受信周波数が動くような仕組みっぽいけど、周波数が動いているかよく分からない。

(この手のCB機でデルタチューン使っても、IFフィルターが甘いので)

 

RX用(10.24MHz)とTX用(10.695MHz)の水晶がメイン基板に搭載されているので、マイコンとSi5351Aで38MHz台を出力させて28MHz改造もやり易いかも。

 

 

IC-3J 再び受信しない 続き

先日の受信しなくなったIC-3J。

ma2electron.hatenadiary.jp

2nd IF用局発水晶をはんだコテで加熱してみたところ、受信をするようになった。

初日はSGをつないで電池が切れるまで受信させ、その後2~3日おきに電源を入れて様子を見ているが、鳴き合わせレベルでは動作している。